当面の間、全診療日を『完全予約制』とさせていただきます。 ご迷惑をおかけしますが何卒よろしくお願いいたします。
神戸フランダース犬猫皮膚科動物病院TOP > 院長コラム > 犬猫の口内炎・歯石について

院長コラム

院長のコラム

一覧に戻る

犬猫の口内炎・歯石について

口内炎は、歯肉炎・舌炎・口蓋炎を含んだ口腔粘膜の炎症性疾患です。ネコちゃんに多くみられ、歯肉炎を伴い完治が難しい病気です。ワンちゃんでの口内炎の発生は、比較的少な目ですが、2才になる頃には約85%は何らかの歯周病を持っています。

■原因として挙げられるもの
① 歯垢・歯石(黄色・褐色・茶褐色)
② 細菌(レプトスピラ)・真菌(カンジダ)・ウイルス・(犬伝染性肝炎・ジステンパー・猫白血病・猫エイズ・猫カリシウイルス感染症)
③ 口腔内異物
④ 化学的刺激(薬品)・熱傷・感電
⑤ 糖尿病・ビタミン欠乏症
⑥ 肝腎障害・中毒・慢性腎不全・尿毒症
⑦ 免疫抑制状態や免疫介疥性疾患(天疱瘡)
⑧ 血液の障害(白血球減少・血小板減少)
⑨ ストレス

ワンちゃんの口内炎の多くは、歯垢(プラーク)や歯石が接触する口腔粘膜に炎症をおこす接触性口内炎ですのでプラーク・歯石対策が大切になります。プラークは歯の表面に付着する軟らかい堆積物(食物残渣・細菌・唾液・細胞の残骸など)です。表面上に付着したプラークが、唾液中のミネラル(カルシウム・リン)と結合して硬く石灰化したものが歯垢です。歯石は黄色・褐色・暗褐色を呈し大量の細菌が含まれており、それによって歯の腐食や歯肉の炎症がおこります。歯石の多い犬種は、チワワ・パピヨン・プードル・ヨーキー・マルチーズ・ダックスなど小型品種です。

ネコちゃんの原因は大多数が病因不明であり、慢性非特異性歯肉炎および口内炎では再発する事が多く治療の繰り返しが必要な長期的疾患です。特にネコちゃんが食欲低下や食欲不振になり体重が減少し削痩が著しい場合は高栄養食を給餌してください。またFeLV(猫白血病)・FIV(猫エイズ)検査や腎臓検査や混合ワクチン(猫カリシウイルス)の接種有無などのチェックも必要です。
当院では口内炎のネコちゃんの大多数が混合ワクチン(猫カリシウイルス)が未接種でした。歯石は老齢のネコちゃんに最も多く見られ、特に軟らかな食餌を食べているネコちゃんに多いです。

■飼主さんが気付く異変
 ①口臭が強い(唾液・呼気が悪臭)
 ②口の周りが汚く触られるのを嫌がる 
 ③過剰なヨダレ・歯茎から出血
 ④硬いもの(ドライフード)をさけ軟らかいもの(缶詰)を好んで食べる
 ⑤口を大きく開けることが出来ない・おもちゃで遊ばない
 ⑥前肢で口をこすったり床に口を擦りつける
 ⑦片側の歯だけで食べて食物をよくこぼす
 ⑧食欲低下~食欲不
 ⑨顔面(眼窩下)の腫脹・自潰
 ⑩鼻汁(片側性・血膿性)
 ⑪流涙(結膜の浮腫)
 ⑫クシャミ

口内炎・歯石の症状

■症状として挙げられるもの
 ①口腔粘膜の発赤・腫脹・糜爛・潰瘍・偽膜・肥厚
 ②歯肉部の発赤・出血・潰瘍・偽膜
 ③舌の発赤・腫脹・疼痛・水疱・潰瘍・麻痺
 ④口内悪臭・開口・流涎
 ⑤知覚過敏・疼痛
 ⑥食欲不振・削痩・咀嚼障害・微熱・元気沈衰

■予防法
ワンちゃんやネコちゃんの食餌は、プラークや歯石が付着しにくいフードに変更する事です。
当然軟らかい食餌よりも、ドライフードの方が効果があります。唾液中のミネラルとプラークの結合をブロックし新たな歯石の蓄積を押えるタイプや、繊維が層状構造で大き目の粒で噛んでも砕けにくく噛むたびに歯の表面をこすり歯の汚れやプラーク・歯石を軽減するタイプのドライフードなどが発売されています。
またワンちゃんには、デンタルガム(グリニーズやタフティススティックなど)やデンタルケア用ジャーキー(フィッシュ4ドックシージャーキーなど)を、おやつやご褒美として与える事も良いでしょう。しかし骨を与えることには、賛否両論があります。
生の骨は加熱済みの骨に比べて割れにくい反面、サルモネラ菌をワンちゃんに感染させるおそれがあります。焼いた硬い骨はワンちゃんの歯(犬歯)を損傷してしまうおそれがあります。歯を折るとそこから細菌感染し疼痛が始まります。また骨の飲み込みは腸閉塞をおこすことがあります。

犬用デンタルキット(歯ブラシ・指サック型歯ブラシ・歯みがき粉)を用いた毎日のブラッシングケアも大切です。 プラークは3~5日で歯石になり、歯みがきで歯石は除去できません。

■歯石除去する方法
 ①カンシで挟み割って落とす
 ②ハンドスケラーで引くように動かして除去
 ③超音波スケラーなどがありますが、全身麻酔を施しておこなう場合は、リスクを伴います。(とくに10才以上の高齢時)
 ④最新の液体歯磨き(リーバスリー)は、歯石を軟らかくして除去し口内環境を整え歯を丈夫で健康にします。 

ワンちゃんやネコちゃんは口腔内を容易に見せてくれませんが、リラックスしている最中に、指で唇を持ち上げて露出したり口を開けてみたりして、歯垢・歯石や歯茎・舌などのチェックを飼主さん自らが心掛けてみましょう。
健康的な消化と免疫機能が、プラークのコントロール・歯石の形成・歯茎の問題に関連しています。
食餌の種類や食べ過ぎにも十分注意をして、散歩・運動・遊びなどでストレスを軽減し、快適な環境下で肉体的・精神的に健康な生活を送らせてあげる事が大切です。また定期的に動物病院での検診をお勧めします。

院長おススメの商品

一覧に戻る
お知らせ 当面の間、全診療日を『完全予約制』とさせていただきます。ご迷惑をおかけしますが何卒よろしくお願いいたします。

診療カレンダー

一般診察・皮膚科

午前
予約
午後
初診・・・要予約
平日・・・予約優先
土曜・・・完全予約制
診察時間

午前10:00~13:00

※最終受付 12:45

予約13:00~15:00

午後15:00~18:00

※最終受付 17:45

〒651-1121
兵庫県神戸市北区星和台3-18-36

078-594-1811 診察のご案内

サイトメニュー

名誉院長コラム スタッフブログ 公式ブログ アニコム損害保険株式会社
PAGE TOP PAGE TOP